名古屋に住んで

熱田神宮にほど近い場所にある「七里の渡し」は

幼い頃から見聞きして知っていた

今回、桑名の六華苑を訪問した際に

近くにこちらの七里の渡しがあると知り

足をのばした

驚くことに広重の東海道五十三次の

桑名宿と同じ光景が今も残る 

下は櫓内で展示されていた広重の浮世絵である

カバーのビニールで照明が反射して一部が見にくいが

肝心なのは左正面にある櫓と右端の鳥居である

現在と変わらぬ光景である

現在は防潮堤で囲まれ入江となっている

その外は揖斐川である

この櫓は桑名城の隅櫓の一つでばん龍櫓とよばれ

現在唯一残り(外形のみ、RC造)

国交省の水門統合管理所として使われ

防潮水門を操作管理する施設となっている

また鳥居と常夜灯は江戸時代と同じ

鳥居は現在も伊勢の遷宮のおさがりをいただくそうだ

木の表面に触れるとつるつるで

気持ちよい良質のヒノキ材である

江戸時代の当時の木曽三川の地図があり(下図)

当時は三川が入り乱れ

輪中の島が点々と存在する状態

下は現在の様子

木曽三川はそれぞれ1本の流れに改修された

中洲の右が長良川で有名な河口堰が見える

左は揖斐川

この地は揖斐・長良の二川が海に流れ込む場所で

海と感じるような広さが拡がる

堤防のすぐ下にある 現在料亭のような場所は

多分江戸時代からの旅籠を営んだところであろう