先日三重県立美術館で宇田荻邨(てきそん)展が行われた

初めて聞く名前の画家ではあるが

たまたまチラシを手にしてぜひ見たいと思った

抒情的で繊細な京都の風景を描いている

松坂の出身で1896年(~1980年)生まれで

京都で菊池契月に師事したとある

上はそのチラシで

絵は「飛香舎(藤壺)」1966年(松阪市蔵)

飛香舎(ひぎょうしゃ)は内裏の女御の住まいとか

源氏物語でも名高いこの殿舎を

シンボルの藤で覆い象徴的に描いた美しい絵

下は京都の「祇園の雨」1953年(三重県立美術館蔵)

雨の祇園風情を格調高く描いている

下は私が9年ほど前に行った時の写真

京都祇園の白川越しに料亭を見る

上の絵と比べると

桜満開のシーズンでもあり

店の中から熱気がムンムンと伝わり

雰囲気は全く異なるが

場所的にはほぼ近いところでしょうか