現在愛知県美術館で開催されている

「ミロ展—日本に夢みて」

ミロはスペインのバルセロナで1893年に誕生

創作活動は第一次大戦の前頃から始まっている

ヨーロッパに日本の浮世絵などが

盛んに輸出された時代の少し後からの活躍である

それでも日本アートへの関心は強く

1917年作の肖像画の背景には

浮世絵が張り付けられている

 

1920年代後半ころからミロらしい作品が現れる

下は1945年作

「ゴシック聖堂でオルガン演奏を聴いている踊り子」

細い線描と浮遊する柔らかなマッシブな面

その大きさや色合いそして

バランス感覚が気をひきます

下は1934年「絵画(カタツムリ、女、花、星)」

絵画に字が出てくるのは日本の歴史的絵画の影響だという

これは展示会場の出口付近では

「マキモノ」(1956年)の複製を飾る

長くて明るい中庭に面した

廊下空間を利用した

気の利いたアイデアである