家族の気配が伝わる住まいで楽しく安全な暮らしを
美しい田園地帯に調和する 緑豊かな明るい平屋
周囲は稲作の盛んな田園地帯。一昔前はどこにでもあった、稲の美しいグリーンに囲まれた一帯です。築40年ほどの住宅に住まわれていたH様ご夫妻は、二人で住み、またお子さん、お孫さんが遊びに来ても対応できる家を新築されました。
水平の広がりが印象的なシャープな外観。植栽がファサードを覆い、周囲とも調和を取っています。標高が低い敷地であるため、かさ上げをし、閉鎖性がなく、街とつながる門塀を設けています。
主要な部分は平屋建てとし、シンボルツリーのある中庭を囲むように玄関・和室・リビングなどが配置されています。中庭から光がふりそそぎ、どこにいても明るく気持ちのよい住まいとなりました。内部・外部の一体感と拡がりの感じられる空間です。
リビングや和室・玄関からは、中庭の緑はもちろん、前庭の植栽や木製の格子塀をとおして、水田風景の眺望が得られます。
素材とテクスチュア 各部ディテールにこだわり
左官仕上げのテクスチュアが感じられる珪藻土の壁面など、素材感と各部のディテールにはこだわりが感じられます。開放的で明るいアイランドキッチンに加え、バックスペースに加熱調理器を置きました。上部に自然採光窓と自然通風口を設け、気持ちよい作業スペースを実現しています。浴室にもトップサイドライトを設け、南からの光を採りいれています。光あふれる空間を実現しています。
寒い北向きのキッチンを明るく暖かく
以前の家はとにかく寒かったので、それを何とかしたかったというご主人。台所は北向きで寒く、しもやけができるほどだったという奥様。昔の家なので普段は使わない座敷が明るくて一番いい場所を占め、家族の食事室は昼でも電気をつけなければなりませんでした。
床暖房と太陽光発電を備え、また、中庭に向けて大きく開口部をとったので暖かく明るい家となりました。趣味の魚釣りや野菜作りの荷物運搬に配慮したスロープや、しばしば来られるお孫さんのアレルギーも考えた珪藻土の使用など、H様の現在、そして将来のライフスタイルも考慮した住宅となりました。