埋木舎(うもれぎのや・国指定史跡)は

1759年(宝暦9)以前に建築された井伊家の藩公館

直弼公はここで17歳(1832年)から15年間生活し

茶道、和歌、謡曲、禅、武術を修業し、

文化人としての人格形成がされた、とある

門を入ると玄関(ほぼ北向き)があり

左の築地塀にある戸から庭に入ることができる

参観はこの庭から各部屋を見ることになる

下は東向きの部屋広縁は畳敷きで

欄間には和紙障子が板戸があり

入る光を制御するのであろうか

もちろん掃出しの障子にも板戸(雨戸)はある

このあたりを寝室としたのでしょうか?

 

下写真

この部分が南向きの部屋で

この住居の生活の中心である

L字型平面でその中心ほどが真南にあたる

したがって南からの光を中心に

朝日や夕日もほぼ均等に入ることになる

欄間も上下いっぱいに和紙障子を入れ

光を導き入れている

撮影は10月半ばの午後2時過ぎころ

正面に見える西向きの部屋には

午後の西からの光が入り快適そうである

太陽がもう少し低くなると

上部の欄間からも陽光が入り

広縁が光に満たされるであろう