11月のはじめ湖東西明寺を訪問

今は名神高速道路に新しくできた

湖東三山スマート出口から数分で寺に到着する

今までは西明寺の長い参道を

名神高速道路も橋で渡りアクセスしたが

このスマート出口からは

参道の中間から寺に入ることになる

ここから入ると少し向こうに仁天門が見える(下写真)

これまでのように長い参道をゆっくりと

気持ちをときめかせる行程がなくなるのは残念である

二天門に到達

 

二天門をくぐり境内に入る

右手に見えるのが二天門の屋根 左手が国宝本堂 正面が国宝三重塔

それら三つの建物に囲まれた心地よい空間

さらにその外を色づきはじめた鬱蒼とした林が囲む

檜皮葺の屋根 白木の木の構造体

その中のわずかの白壁

謙虚に存在感を示している

三重塔は鎌倉中期の作

三重塔のなかで私が最も好きな塔である

スケール プロポーション 素材

すべてがバランスがとれている 

本堂は鎌倉前期の作

このころ発展した密教本堂形式の初期のものである

内陣(仏像空間)と外陣(礼拝空間)を

一体の大きな屋根で覆っている

こちらの宗派は天台宗である

本堂の蟇股は優雅で美しい

境内側からみた二天門

室町初期に建立され重要文化財で

建立年代は他に遅れるが

他の二棟に寄り添うようにひっそりと

しかし優雅に建っている