愛知県日本建築アトリエひとりごと
岡崎・滝山寺 建築のお宝
桜のシーズンが到来した先日
岡崎城のほか滝山寺と大樹寺を見学した
ただし岡崎城はウイークデーにもかかわらず
周辺道路は大渋滞で駐車場にも入れず
車の中から遠目に眺めて終わった
滝山寺本堂(重文)は中世本堂建築の逸品である
屋根は寄棟の檜皮葺
軒の出が深く
写真では壁部分は暗くてはっきり見えない
全体の印象は
中世本堂建築特有の謙虚な美しさにあふれている
寺の縁起によると
鎌倉前期の1222年に着工とされるが
実際はそれ以後で
室町時代の南北朝期の建立とのことである

約1㎞下った公道脇にあるポツンとある三門(重文)
寺が盛んな頃には
本堂と三門の間は広い寺域であったと想像できる
今は民家が隙間なく密集してあり
時の流れを感じる
三門は鎌倉期の1267年の建立
これも堂々たる名建築である

この寺にはもう一つ重文の彫刻がある
運慶作の聖観音菩薩立像、梵天、帝釈天の三尊像
その話は長くなるので次回にいたします
