東福寺方丈庭園 最後は東庭 北斗の庭です

 

この方丈を訪問して

庫裡から最初に廊下に入った瞬間から

方丈南庭(廊下の左側 の庭、2番目の写真)に目を奪われてしまい

廊下の右側にある小さな東庭(下の写真)を見逃してしまいがちです

これが北斗七星を見立てた北斗の庭です

 

下写真は反対側にある南庭を廊下から見る

この北斗の庭に使われた円柱状の石も

かつて東司で使われていた礎石で

既存の廃材を利用したものである

この方丈庭園全体で使用された廃材は

細長く加工された四角断面の縁石

450mm角の平板状に加工された石

今回の円柱状の礎石 などです

重森三玲氏の庭には

たくさんの巨石を立て

見るものを圧倒するようなデザインが多い

しかしここでは 使用材料に制限がかかることで

まったく異なる作法の庭が生まれたわけである

デザインというものは材料を限定されることで

デザイナーとしてのエゴを抑える必要に迫られます

そのなかでも優れた作品に仕立てていく

これが重森三玲氏ですね

東庭 北斗の庭 全景