京都の町家は隣家との隙間はない

密集した敷地を最大限有効利用し

火災にも類焼を妨げるために

下写真のように土壁の界壁で仕切られている(左の白い壁)

玄関は左端にあります

 

何年か前の祇園祭の際の撮影です

下は街路から撮影したミセの写真

ミセにはそれぞれ家の自慢の室礼で街路を飾ります

ミセの左端にある通り土間にある暖簾

ここをくぐるとプライベートなゾーンとなり

玄関ポーチとなっています

その玄関ポーチ空間は上部より天空光が入り明るく

そして雨も落ちてくる外部空間です

ミセの通り土間(屋内)から

いったん外に出るという空間の流れになります

 

暖簾をくぐってポーチから玄関正面を見たところ

ここにはミセ(右)と生活部分(左)を分ける

バッファーゾーンとしての坪庭がある

正面の壁は隣家との界壁

 

下写真は坪庭と反対側のポーチの土間を見たところ

屋根はなく光も雨も落ちてくる

ここも正面の壁も隣家との界壁です

南から北まで境界線ぎりぎりまで有効に使うため

「ウナギの寝床」と言いながら結構広く感じます

下は生活部分から坪庭をはさんでミセを見る

その向こうに街路がある

坪庭の右手に玄関とポーチがある