岐阜街並み街歩き日本建築ランドスケープ環境・景観アトリエひとりごと
結果的にはすっきりみえていると思う
高山の伝統的建造物群保存地区を見る
高山にある伝統的建造物群保存地区は
現在二つの指定地域に分かれている
一つは上一之町、上二之町、上三之町が中心で
指定地域名は「高山市三町」とよばれ
その北部に位置する地域がもう一つの
「下二之町・大新町」と呼ばれる地域である
前者は狭い路地のような街路の両脇に
二階建ての商家の町家が並ぶのが特徴
後者は吉島邸や日下部邸を含む地域である
上・下写真は「高山市三町」地区
この街路は大変狭苦しく窮屈に感じます
道路幅は測定したわけではないが
道路側溝の住居側が境界とすると4メートル強ほどでしょうか
もう一つ狭さを感じさせる要因として
2階の屋根軒が道路側に大きく出てきているためである
この写真で見ても境界線より道路側に出ているようにも見える
建築専門的な話をすれば
道路の天空率が低い
つまり道路から見える空の面積が小さい
それがこの道路で感じるの閉塞感の
原因となっているのではないか
それから屋根軒の先端が大きな金属板で
覆われていることもあるでしょう
この金属板の役割は想像するに
道路の反対側の住居までの距離が短いため
火災時の延焼を少しでも遅らせようとするものか?
しかしここで見てもわかるように
屋根軒の裏は木製の垂木が見えており
ここから延焼することもあるでしょう
下写真のように
2階がツシ2階(階高が低い2階のこと)になっている場合は
2階の軒先がより低いために
道路空間の閉塞感はさらに増す
窓に取り付けられた木格子のデザインは
各戸のそして1階も2階の自由度は高く
各家でそれぞれデザインされているようにみえる
下の2枚の写真は
上二之町より北に位置する
「下二之町・大新町」保存地区にある
吉島邸(上)と日下部邸(下)で大新町に並んで立っている
ここでは街路が少し広いせいか
屋根軒の先端の金属板はなく
屋根の先端にある軒瓦を見せ
結果的にはすっきりみえていると思う
建築設計事務所 才本設計アトリエ 和風建築から学ぶ 和モダン住宅(和のよさをとりこみながら現代的な生活ができる家) リノベーション 民家再生 茶室 光、風、緑とともに暮らす家 コートハウス 外部空間を生活空間の一部 とする住まい 夏涼しく冬暖かい家 自然災害に強い家 耐震住宅 終の棲家 バリアフリー住宅 その他 オフィスビル 診療所マンション 随時無料相談会開催 ご気軽にお問い合わせください 愛知 名古屋 岡崎 東三河 津 岐阜 建築家・一級建築士 才本清継