奈良日本建築アトリエひとりごと
奈良薬師寺 奈良期の姿がよみがえったが 東院堂はどこへ行った!
奈良薬師寺は昨年
国宝東塔の12年にわたる解体修理を終えた
現在の薬師寺の伽藍は
昭和以降に再建された金堂
西塔や大講堂 それを取り囲む
中門と回廊が完成しており
官寺としての奈良期最盛期の
姿をみることができる
この奈良の地で完成したのは奈良期だが
東塔に関しては
飛鳥時代後期・白鳳時代の
デザインと考えたいところです
これを白鳳文化の象徴と考えれば
天武天皇、持統天皇の夫妻が企てた藤原の宮の
イメージがぐっと近づいてきます
現在は新しい東回廊の外側にある国宝東院堂
東回廊ができる前は東塔の東脇にあり
東塔から東院堂という見学ルートが
大変わかりやすかったが
その間に東回廊が割込み
東院堂は中心伽藍からは見えない
その結果見落とす見学客も出てきそうだ
さらに東院堂と回廊の間がせまく
東院堂にとっては残念な配置となっている