日本建築ランドスケープ京都庭アトリエひとりごと
京都御苑 拾翠亭の庭を見る
先日京都御苑の最南部にある
九条家の遺構である拾翠亭とその庭を見る
九条家は藤原貴族の家系であるが
現在ではこの拾翠亭と周囲の庭を残している
茶室拾翠亭は200年ほど前の
江戸後期の建築といわれる
下の写真は池にかかる石橋、高倉橋から広角レンズで
左に拾翠亭を右に厳島神社を見る
中央には舟屋があり風景をなしている
拾翠亭は江戸後期の建築と伝えられているが
その他の建築は明治の初めにすべてり壊されたとのこと
決して最盛期の貴族の住まいや庭園ではないが
公家・九条家の住まいの環境を偲ぶことはできる

拾翠亭と舟屋
拾翠亭の姿は江戸後期のデザイン
当寺のデザインの傾向性がみえる

拾翠亭1階から庭園を見る
図太い部材で手すりがつくられ
視線を妨げているのは残念

舟屋と舟
舟はいい形の石に係留される
そのロープの結び方が
優雅で美しく貴族的な雰囲気を持つ

2階から池泉を見る
遠方に見える石橋は
明治15年に竣工したという高倉橋

高倉橋からは滝組が近くに見える
そのためにこの橋を建造したのであろうか
鷺が獲物を狙っている?
