美濃路は東海道熱田宮と中山道の垂井宿を結ぶ脇街道

熱田宮から稲葉宿(稲沢)、起宿(旧尾西)、大垣宿を経て垂井宿に至る

長光寺は稲葉宿の少し名古屋寄り美濃路に面している

寺伝によれば1161年に平頼盛の寄進により創建

当初は法相宗であったがのち臨済宗にかわった

六角堂の建築年代は路盤銘により1510年で

重文に指定されている

下は美濃路から楼門(江戸時代、稲沢市文化財)を見る

門を入ると最初に六角堂が現れる

日本では円堂といえば八角形が多い

法隆寺夢殿、興福寺北円堂、安楽寺八角三重塔(長野)など八角形の堂塔は多い

八角形は正方形の四つの角を取り去ればできるが

六角形はそう簡単にはいかない

そう意味では大変ユニークな堂である

下は六角堂の軒下から楼門を見る

仏堂(内陣)の周囲には1間幅の回廊(外陣というべきか?)が

さらにその外には縁側が取りまいている

屋根の軒先がそれ以上に突き出しており

屋根の下の外部空間はゆったりとして大らかである

当然だが屋根の軒樋、竪樋はない

一辺が柱間一間の小さな六角形の堂(内陣)の中には

鉄造地蔵菩薩立像(重文、鎌倉時代)が納められている

稲沢市観光協会のHPには

その写真が出ていますので参照してください

こうして見るとこの堂(内陣)は

厨子を建築的につくりその外部に礼拝空間を配し

両者を覆う大きな屋根をかける

ということが建築計画の発想の原点のようにも思える

扇垂木や木鼻、粽、桟唐戸、蕨座など禅宗様だが

外陣の柱上の斗や中備の間斗束は和的にすっきりと納めいる

 

(下)一方 内陣の組み物は柱上の組み物も中備も

禅宗様でにぎやかにつくられている

厨子的に工芸品的につくられたということでしょう