安城市の本證寺は最近の家康ブームで

歴史番組によく登場する

浄土真宗寺院であるが15世紀の後半に

本願寺の蓮如の教化により

本願寺(いわゆる一向宗)門徒となった

その後16世紀に入ると

二重の堀と土塁がある城郭寺院を構えた

1563(永禄6)年に家康により

治外法権や税免除が侵害され一向一揆が勃発した

本證寺は他の三河三か寺と戦い、一度和議が結ばれた

東側の道路から見た姿

いかにもいかついスタイルである

NHK BS番組「英雄たちの選択」でも放映されたが

側近の家臣も本證寺側につくなど手を焼いたようだ

現住職が言うには

家康が「もと通りの戻してやる」といって

寺が全部破壊されたということだ

家康の本音は

「寺が建つ前のもとの状態に戻す」という意味だった

その番組で本證寺の太鼓楼を見てびっくり

まさに城郭の櫓の風格がある

この太鼓楼は

太鼓を鳴らして時を知らせたり

何かを合図したり

物見櫓としてもつかわれる

1階には茶所を備えており

門徒の集会所となっている

2006年解体修理の際に

1710(宝永7)年と書かれた部材が出ており

そのころの建築され

市指定の文化財に指定されている

境内の本堂前から見た門と太鼓楼

多くの門徒がここに集まるための広い空間か

 

 

 

本堂は一揆の100年後の1663年に再建されている

県指定の文化財である

内部は浄土真宗寺院の特徴をもち

空間は二列の柱列により縦方向に3三つに分けられている