西尾市吉良町にある旧糟谷邸

主屋に宝暦13年(1763年)の祈祷札が残っている

また長屋門は武家から移築されたと伝承があり

鬼瓦に延享元年(1744年)の銘がある

下の配置図で茶色に塗られた部分は

愛知県文化財に指定されている

糟谷家は江戸時代を通じて

地場産業の三河木綿の江戸送りの

総問屋として栄えた家柄である

下は西尾氏発行のチラシより転載

配置図・平面図

糟谷邸正面

直線の敷石の先は大きな土間に入る

長屋門を内側から見た写真

いかにも武家から移築されたらしく

本瓦葺の堂々たる建築

土間に入ったところ

左側はミセで15畳敷

その奥に1段上がって次の間(8畳)

その先に小座敷(8畳)、4畳の間とつづき

最後の10畳の仏間に到達する

ミセから仏間まで5室あることになる

立派な暖簾の奥にはさらに大きな土間がある

この大きさ、広さが経済力を物語っている

白い花のように見えるのが商った綿の花

 

暖簾の奥の土間

奥のミセの中心には帳場があり

ここで金銭のやり取りがされたようだ

帳場は机は太い格子で囲まれ

客からは見えにくくしているとともに

近づきがたいデザインとしている