高林庵は書院の東北角にあり

書院の縁側から入る

床の間を手前畳の脇に置き

手前をする石州の席がこの茶室の中心である

茶室の右手の腰高障子の引き違い窓を開けば

最初のブログで紹介した山並みの眺望がある

石州一人でも茶を楽しむこともできそうである

茶室の外にも畳が二畳敷かれ

客が増えても対応できる

このスペースはもともと書院の縁側とつながったスペースで

空間的には書院と茶室を強く仕切るような意識は感じられない

書院で絶景を見ごく自然に茶室に流れていく

そんな感じでしょうか

(下写真)突き当りの下地窓は

もう一つ茶室閑茶室の明り取り窓

美しいアイーストップ

そして光と影の抑揚に心地よさを感じます

(下写真)高林庵の北外壁

薄い杮(こけら)でつくられた雨戸

手前の矩形の雨戸は手前畳の前にある障子の雨戸

わずかに開けられているが中は結構明るい

(上3枚の写真参照)