北庭はご存知の方も多いと思いますが

有名な正方形の切り石と苔の市松模様です

それが進行とともに切り石を徐々に減らす

しかも市松の位置を守りながら

苔の中に切り石がポツポツと浮かぶ姿が美しいですね

 

最初に現れる部分はほぼ市松模様となっています

 

最初にお話ししましたが

この450mm角の切り石は寺院側から求められた

既存の石の再利用です

この切り石をどうデザインするか

たくさんのエスキスを描いた末

到達したデザインだと想像できます

大変洗練されていますね

正方形の敷石を使ったデザインは桂離宮にも見られますが

この時代のモダニズム感覚も強く感じられます

重森三玲氏はそんな時代に敏感に反応したのでしょう

 

しだいに石を省略して

 

ついには苔の中に切り石が浮かぶ風景となります

 

北庭を対角線上に見る

じょじょに切り石が減っていくデザイン

 

この庭の向かいの渓谷は秋になれば真っ赤に染まるモミジの名所である