東福寺方丈庭園 南庭

向かって左には蓬莱神仙思想による石組み

右には京都五山の苔山の意匠から成り立っている

千青氏によるといくつかの計画案が出たあとこの案に決めたそうだ

しかし当初は左右が逆の案であったが

右側に松の老木(今ある小さな松は2代目の松)があり

それを移植すると枯れ死する恐れがあり

左右を逆にしたという経緯がある

庭園に限らず創作には大きなエネルギーと

粘り強い強靭な意志が必要なのだ

 

手前は蓬莱神仙思想による石組みで

蓬莱島をはじめ四神仙島をあらわすが

横たわる大きな石の長さは6Mに及ぶ

この横石と立石をバランスよく組み合わせるという

新しい石組手法で

重森三玲氏独自の美学を

創出しているとのことである