名古屋城本丸御殿の復元工事も昨年2期工事まで完成し、あと3期工事を残すだけである。来年には全体が公開されるという。

第1期工事の玄関、表書院では真新しい金箔がいかにまばゆい光を放つか驚かされている。金箔は確かに権力と財力を誇示している、しかしそれだけでなく、描かれた狩野派の絵師の絵画とあわせてなんとも格調高く美しい。歴代の権力者の気持ちがわかる気がします。

 

 

 

第2期工事の対面所は「書院造」で床(とこ)、棚、書院、武者隠しを備えている。金箔を使用せず雰囲気が優しい。ここは対外的な対面所ではなく内向きのものであろう。しかし上段は天井が高く漆塗りの二重折り上げ格天井で権力と格式をあらわしている。3期工事は尾張徳川家の私的生活分スペースであろうがますます楽しみとなります。

これからも名古屋の宝として内外から観光客が訪れることでしょう。 (才本)

 

 

本丸御殿玄関外観。