豊橋市にある旧川合健二邸は

コルゲートパイプでつくられた家で

主なき現在は特別な宿泊施設として

第二の人生を送っている

コルゲートパイプとは

厚い波板鉄板を円筒加工して

それの円筒をエンドレスに繋いでつくるパイプで

主に土木工事で地中の排水管などに

使われることが想定されている

この住宅ではその鉄のパイプが住宅の壁や屋根となる

下部は直接土地の上に載り

床下基礎のような構造体となる

床はパイプの曲面では都合が悪く

パイプ曲面の上に別素材で水平面をつくる

内部はコルゲートパイプの波型鉄板がむき出し

屋根には金属板の屋根葺き材の下に

断熱材があるのであろうが

その他に断熱材らしきものはなく

かなり過酷な温熱環境でなかろうか

当日はエアコンをフルに回し涼しさを保っていた

何もかもが異次元の住宅建築であるが

これを実現しさらにここで長年生活された

建築家川合健二氏はすざましい人物だ

そして婦随された奥様も

コルゲートパイプ製の住宅は

ここを含めて今も6?(7)棟あるという

下写真

ここでJIA地域会主催の「建築環境入門」講演会がされた

中央に立つ方が講師をつとめられた宿谷昌則先生

先生の長年の研究の結果として「自然のふるまい」に学ぶ

建築環境学がわかりやすく講義された

この時代にとって重要な示唆に富んでいる内容であった

 

 

 

2階から吹き抜け部を見る

 

2階の窓 六角形の鉄板でつくられた六角形の構造体にガラスがはめられた窓