滋賀日本建築ランドスケープ環境・景観アトリエひとりごと              
                冠木門の向こう上方に本堂が見える
装飾を配した純な和様で堂々としている 
この地域に多い中世の国宝の仏堂とよく似ている 
朱の塗料がまだ鮮やかである 
その向こうに三仏堂 本堂 三重塔が続く 
見えないかもしれない 
(下写真)琵琶湖周辺は巨岩が多い 
              
            
                        
                      琵琶湖を見下ろす急峻な地に建つ長命寺の建築
長命寺は近江八幡市にあり
琵琶湖に突き出した急峻な山中にある
湖に面した下の駐車場からは
808段の階段を徒歩で上ることもできるが車でも行ける
車の道はつづら折りで狭く 寺に到着するまでに
対向車と鉢合わせしてどちらかがバックする羽目になる
(下写真)境内近くの駐車場からも急階段が続く
冠木門の向こう上方に本堂が見える
(下写真)階段を上がりきると大きな本堂(重文)が迎えてくれる
当寺は天台宗寺院で
本堂はこの地域に多い中世密教型で
内部は内陣と外陣から構成される
正面7間×側面6間と大規模である
階段を上がったところからは
下から見上げる形となり
その姿は雄大である
1516年に兵火で焼失した後再建され1524年に上棟
戦国の時代ではあるが琵琶湖周辺にある中世初期の仏堂のように
装飾を配した純な和様で堂々としている 
(下写真)本堂と三重塔(重文1597年)を見る
右下にある階段からこの境内に入る
階段を上がった瞬間は木々に阻まれ三重塔は見えない
建築当時は本堂と三重塔が同時に見え
参拝客を迎えたことと想像します





