日本建築京都庭アトリエひとりごと
京都八瀬 瑠璃光院 庭を取り込む住まい
瑠璃光院 今日は1階
建築が緑豊かな庭に取り囲まれ
庭のすべて受け入れる

この時期にこのような部屋でごろ寝すれば
なんと気持ちよいことでしょう
人は緑などの自然環境の中では
豊かな気持ちになります
生命は
太陽をはじめ空気
緑などのゆえに誕生した
そもそも人と緑は切り離せないものであります
こんな環境にわれわれが豊かな充足感を感じるのは
本能でしょうか
上写真に見る空間構成
中央部分は下屋の廊下で天井は化粧屋根裏(勾配天井)を見せている
向かって左部分は母屋の座敷で天井は高く竿縁天井を張る
柱は限界まで減らし開放性を重視する
欄間も和紙障子で解放でき
天井から床まですべて開放できる壁がない建築
母屋空間(座敷)と下屋空間(廊下)は空間の室も異なります
さらに外部には奥深い庇があり
外と中の空間を取り持ちます
庇→下屋空間→母屋空間と進むにつれて
空間が明から暗へと変化し微妙なグラデーションをつくっています
