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二つの歴史をまたぐ国の宝 南禅寺と水路閣
琵琶湖疏水は1885(明治18)年に着工し
1894(明治27)年に完成した
その間この水路閣は1888(明治21)年に完成
これが最近国宝に指定された
名刹南禅寺の境内をかすめてつくられ
本坊と南禅院の間に通されている
南禅寺にも歴史的な文化遺産が山とあり
その名刹南禅寺の境内に
デザインも素材も異国的な
レンガ積みアーチができることに対しては
いろいろな意見が出たであろう
しかし完成後135年の現在においては
水路閣は古色をおび
また美しくデザインされ
周辺の環境や寺院建築ともよく調和している
また成長した木々が緩衝材の役割をし
水路閣が見え隠れして
あからさまに見えないことも
美しい環境となる要因となっている