キンベル美術館の空間構成の仕組みは

4本の柱で支えられたヴォールト構造を1ユニットとする

1ユニットの大きさは約8.5m×約30m

それを短辺、長辺とも規則正しい隙間を確保して並べていく

 

屋根ヴォールトはコンクリート曲面のシェル構造

その1ユニットの架構が

それほど太くない4本の柱で支えられている

その姿は神々しくもある(下写真)

ヴォールト面と左下の壁とは構造的に分離されている

(下写真)

ヴォールトを支える柱と壁との間にも

わずかの隙間をつくり

柱が独立していることを見せる

 

下はヴォールト短辺の隙間

そこからまぶしい光が差し込む

 

(下)ヴォールト屋根裏部分を利用し

ロフト的な室を書庫としている

ここでもヴォールト屋根は

下の壁から分離し浮かせて見せ

ガラスをはめることで

外部からの光と緑の光景をみちびきいれる

この床荷重はさすがに下の壁で受ける