日本建築環境・景観庭アトリエひとりごと
そっと花などを飾る場所とのことだそうです
鶴舞公園の百華庵
鶴舞公園の中には気軽に立ち寄ることができない
塀で囲まれた一角がある
その中にこの百華庵がある

大正末期に川名駅西に建てられというので
誕生はこの鶴舞公園と同じころである
その後平成11(1999)年に解体され
名古屋市に寄付 ここに移築された
文人趣味の道具を扱っていた山田百華堂という美術商の別荘
緩勾配で深い土間庇が特徴的です
非対称の切妻屋根とうまくバランスをとっています
大変美しい建築です
庇の先には手水鉢を配し
茶室や周辺の石組との間合いもよくできていると思います

下は入口周辺
深い庇から安心して茶室に入ることができる
躙り口と貴人口を備えている

下は内部
右手の 手前に躙り口
その向こうに貴人口を見る
天井は三段構成でそれぞれ仕上げを変えている
手の込みながらもダイナミックで美しい空間構成です

