日本建築庭アトリエひとりごと
新緑の三渓園 臨春閣と聴秋閣
新緑のシーズンとなりましたが
今年はコロナ禍で行動が自粛され
わが身を持て余している
そこで何年か前のゴールデンウィークに訪問した
横浜の三渓園の写真を眺めてみよう
新緑に抱かれるように佇む三渓園の佇まい
またこんな景色が見られる日が
早く戻って来るように願っています

臨春閣(重文)は
1649に和歌山県の紀ノ川沿いに建てられた
紀州藩主の別荘とされる
正統的な洗練されたデザインですね
下屋の廊下が水中に据えられた基礎石に支えられ
浮かぶ姿は優雅で美しいですね

下は臨春閣の住之江の間 床の間周辺
新しさを極めた書院の障子の桟のデザイン
曲線で同じものを複数つくるのは大変そう

下は変化にとんだ楼閣建築の聴秋閣(重文)
1623年将軍家光の上洛の際
佐久間将監によって二条城内に建てられたという伝承もあるが
二条城にあったか裏付ける資料はない
建立時期は江戸初期て見えよいだろうとのこと

この変化にとんだ数寄屋は魅力的です
桃山時代以降から江戸初期の創造力が
いかんなく発揮されている建築です


