蟹江の地域は町の中央部を南北に蟹江川がながれる

決して大きな河川ではないが大きな存在感が感じられる

川に寄り添うように町の建築文化財が並ぶ

毎年8月初めに開催される須成祭は

町北部の須成地区にある富吉建速(たてはや)神社(写真向かって右)と

八剣社(向かって左)の祭礼で

蟹江川を舞台に宵祭りでは巻藁(まきわら)船、

翌朝の朝祭では車楽(だんじり)船を運航して行われる夏祭りだ

夏の疫病退散を祈願して400年間続けられているという

 

そしてこの二社の本殿は重要文化財に指定されている

二社は同じ神域に横並び配置されているが

下の写真のように本殿の形も大きさも異なり

不思議な配置となっている

ともに室町時代の後期と考えられている

 

拝殿は新しいが二社まとめて一棟である

 

下は神域外から撮影した写真でこれは後ろ姿である

 

神社に近い日吉橋付近から眺めた蟹江川

蟹江川を下ると須成公民館があり

その川岸で須成祭の準備が行われている

宵では巻藁 朝は車楽となる船の骨組みが見られおもしろい

この写真は今年の祭の直近の7月31に撮影

背後に祭礼時には跳ね上げ船が通る御葭橋(みよしはし)がある

 

この川沿いには酒造りが今でも行われている

甘強酒造と山田酒造が現在でも酒造りをしている

前者は1862(文久2)年、後者は明治4年の創業

ともに価値ある当時の建築が残っている

甘強酒造

この建築は登録有形文化財に指定されている

山田酒造の工場棟