2025/08/09 日本建築ランドスケープ京都環境・景観庭アトリエひとりごと 渉成園 漱枕居 透け透けの空間 渉成園の漱枕居(そうちんきょ)は 1865(慶応1)年頃再建された 印月池に乗り出すように建てられている 下は対岸から見た遠景 二方が四本建(9尺)の明障子に 囲まれているところが四畳半の部屋 その左側の掃出しの雨戸が建てられた1間部分は3畳間の部屋である その向こう側に土間があるという室構成 明障子の下には窓台を兼ねたの中敷居があり その下から床までの間には引き違いの板戸がある それらの建具を開放して池側を見て撮影した写真が 西澤文隆著「西澤文隆の仕事(一) 透ける」に掲載されている 池側の視界を遮る障害物が一切見えない錯覚に陥る 実際は紙障子もあるのだが「正に透け透けの空間である」 と西澤氏は言うくらいに見通しがよく気持ちよい空間となる これらの写真は2006年の4月撮影 水面から菖蒲の葉が伸びている また周辺には睡蓮の葉が浮かんでいる 6月ころにはこれらが一気に開花する その時期にこれらの建具を開放して 見てみたいものである Related Posts この記事もよく見られています 2021/06/28 日本建築ランドスケープ京都環境・景観庭アトリエひとりごと 夢窓疎石の華麗な庭と建築がその時代の手本とされた 西芳寺 2025/07/09 日本建築ランドスケープ京都環境・景観庭アトリエひとりごと 對龍山荘 庭と建築がつくる見事な宇宙 2025/07/14 日本建築ランドスケープ京都環境・景観庭アトリエひとりごと未分類 對龍山荘 南からの渓流とせせらぎが大池に注ぎ込む 2025/07/19 日本建築ランドスケープ京都環境・景観庭アトリエひとりごと 對龍山荘の数寄屋建築 前の記事 一覧に戻る 次の記事