祭愛知県ランドスケープ環境・景観アトリエひとりごと
津島天王祭 いよいよ巻藁船が出帆
8時50分頃完成した巻藁船5隻が順番にゆっくりと車河戸を出港する
天王川公園側からみていると
車河戸を進む船の姿が繁った樹間から垣間見えワクワクする
ますます期待感が膨む
9時少し前頃に最初の船が天王川公園側(丸池)に現れる
その20分後には5隻の巻藁船が出そろう(下写真)
9:22
巻藁船をよく見ると
すでに蝋燭の灯が消えてしまった提灯もあり
明るい部分と暗い部分が入り混じりまだら模様となっている
電気など文明の利器を使用せず
原始からある火だから起こる現象で
自然の力を受け入れながら
姿かたちを変えていくところは
この世の世界を象徴し心打たれる
(下写真)手前のテントは有料の桟敷席
池岸は隙間なくこの桟敷席がおかれるため
無料の観衆はそこ以外の見やすい場を探し求めることになる
9:24
船はゆらりゆらりと進んで来る
船間の距離も近づいたり離れたり思うがままに動いているように感じる
9:32
下写真は動画の一コマであるが
動画で見ていると提灯もその中の蝋燭の灯も風で揺らめく
一部の提灯の灯は消えて全体ではまだら模様だが
自然の力を抵抗なく受け入れるが故の結果である
抵抗なく受け入れるゆえか
その姿は大変美しく尊く感じる
9:35
巻藁船は進行方向を変えて元の位置へと戻っていく
9:36
この津島天王祭は今は津島市の支援を
受け行われているとのこと
この祭の準備のために費やされる人手や費用は
並大抵のことでは済まないであろう
この祭が600年続けてこられたことは
当然のことながら津島の町衆によって支えられたわけで
この町のがいかに人間的にも経済的にも
豊かであったかが感じられる
津島の町並みを見てもまだ立派な町家が多く残っている
それらも含めて支えたのは津島の町衆である
船に乗らない人も含めて男だけでなく女、子供を含めて
皆が団結した結果があり今に続いた
この祭でさらに団結力を高めていったことであろう