去る7月26日の土曜日は津島天王祭の宵祭り

あの巻藁船の姿をこの目で見たいと思い

はじめてこのお祭りの見物に行った

まだ民家が数多く残る

本町筋に着いたのは午後7時少し前

(上写真)本町筋の古い町家に続く白い洋館は

現在は津島観光交流センターとして使われる

この建築は昭和前期に建てられ旧津島信用金庫本店で

現在は登録有形文化財となっている

今日は津島天王祭の案内所または

休憩所として開放されている

 

その中に飾られていた津島祭礼屏風の高精度複製品

オリジナルは大英博物館が所有している

これは江戸初期の17世紀に描かれたもので

この頃すでにメジャーな祭になっていたことがわかる

屏風絵中の巻藁船の姿は現在と大きくは変わらない

資料によるとこの天王祭は600年に近い

伝統を守っているとの記述がある

(室町時代中期ころから始まった)

 

下写真は「左津島神社参宮道」の道標

巨石でつくられ少々傾き

地震が来ると倒れそうでもある

この道標の左右の面には白い紙に

「地震が発生したら近よらないでください 津島市」

という注意書きがある

現代技術で倒れぬように固定することも

可能と思われるが

それができない事情があるのでしょうか

 

(下写真)

その後午後7時15分頃天王川公園に到着

まだ薄暮ではあるが車河戸では

5隻の巻藁船に提灯を取り付ける作業が始まっている

 

(下写真)

それからわずか7分後の写真であるが

時間の経過とともに周りは少しずつ暗くなっていき

提灯の光が夜空に美しく映え始め

そして半円球の巻藁の形が少しずつ整ってくる

 

背後から見ると提灯はまだ少なく

半球体の形がまだできていない

まだまだ時間はかかりそうだ

 

(下写真)19時36分頃

巻藁船に近づき巻藁の取り付けの過程を見いる

船の甲板に座り込んでの作業は

蝋燭を着火して提灯の中に入れる

その提灯を竿に固定して上に上げる

そしてその竿を中心の柱に固定する

見て判断できるのはだいたいそんな工程だが

10人ほどの男衆がいるだろうか

皆真剣な面持ちで作業している

岸には監督者が目を見張らせ

作業を見守り的確な注意を飛ばしている