徳川園建造物愛知県日本建築ランドスケープ環境・景観庭アトリエひとりごと
下は四睡庵遠景
そこには園や設計者の強い願いがあったかもしれない
仲良く平和で静かに眠る場面を想像してみよう
有楽好みを取り入れたという
「この先は入らないでください」というサインである
その脇からチラッと下の龍仙湖がみえる
六角柳との組み合わせは異国情緒豊かである
西湖堤と六角柳
瑞龍亭を正面からみる
床畳にもいろいろな縁起物が飾られている
徳川園 四睡庵と瑞龍亭
現在の徳川園の庭園や建築は
2005(平成17)年の愛知万博を機に大規模に改修された
その際に既存の丘とそこに残された樹木を活用し
大名庭園を目指し 新たに計画・設計と建造された
四睡庵と瑞龍亭はその際に造られた建物である
四睡庵は前からあった里山域にある
下は四睡庵遠景
周辺ではいま梅の花が咲き誇っている
四睡庵の名称のよりどころは中国の四睡図にある
東京国立博物館には中国の元の時代の
14世紀の四睡図がのこされ
重要文化財に指定されている
豊干(ぶかん)と虎、
そして寒山・拾得(かんざんじゅっとく)の四者が
野山で寄り添って眠っている姿が描かれている
インターネットで説明を探すと
「中国唐代に天台山国清寺に住んだ豊干と
その弟子の寒山・拾得が
常に騎乗している虎と一緒に眠っている図で
幽寂悟道の禅の真理を示す」ものといわれ
もう一つの説明は
「天地静寂を表現、禅の妙悟証空の帰着を示す」
この境地は悟りを開くことで
平和で静寂な暮らしを得ているということであろうか
そこには園や設計者の強い願いがあったかもしれない
中にはベンチが四つあり
互いに向き合わないように
卍型に配置がされている
それぞれの席に虎一頭と三人の仏法者が一緒に
仲良く平和で静かに眠る場面を想像してみよう
茶室瑞龍亭は龍仙湖を掘って出た土を盛土した
池の西の丘の上にある
龍仙亭の名称は大曽根屋敷を
開いた尾張徳川家二代目友光の
諡號(しごう)「瑞龍院」から命名された名称
(下写真)手前から待合 向こうに茶室
尾張徳川家で重用された尾州有楽流にちなんで
有楽好みを取り入れたという
玉石を黒色の棕櫚縄で結んだもの関守石という
「この先は入らないでください」というサインである 
蹲踞
その脇からチラッと下の龍仙湖がみえる 
瑞龍亭からみる龍仙湖の景色
手前の橋が三河湾三島に見立てた島を結ぶ木橋
向こうに見えるのが西湖堤
西湖堤は直線状にのびる堤と
そこに掛かるアーチ状の橋の姿で親しまれており
中国で北宋時代に確立された名所である
江戸時代につくられた大名庭園にもいくつか残っている
六角柳との組み合わせは異国情緒豊かである


