神社建築愛知県日本建築ランドスケープ環境・景観アトリエひとりごと
県指定文化財に指定されている
拝殿とその後ろに祭文殿と回廊をみる
拝殿の外は自由に祈願をするスペース
しかも大木林に囲まれる姿は神々しくも感じる
本殿は重文、祭文殿と廻廊は名古屋市文化財
尾張造 尾張地方に多い神社形式
先日歴史まちづくり講演会が
金山の都市センターで開催された
米澤貴紀氏の「神社建築 尾張造を学ぶ」というテーマである
神社の形式で「尾張造」という名称は今回初めて耳にする
何回か前に修理中の冨部(とべ)神社を紹介したが
この神社も尾張造である
それは社殿構成の形式に名付けた名称で
手前から奥に向かって
蕃塀(ばんベイ)-拝殿-祭文殿(さいもんでん、左右に回廊付き)
-釣殿(又は渡殿)-本殿
が進行方向に一直線に並ぶというもので
この尾張地方に多く見られるという
最初の蕃塀とは神社に入ったとき
視線をとめて奥の社殿がみえないようにする塀である
連子透かし塀の場合もあるという
神社であるから悪い気が入るのを避ける
という意味があるのだろう
江戸末期から明治初期に発刊された尾張名所図会には
神社が134社あげられているが
その内祭文殿や中門があるのは58社
その中で「祭文殿」と明記されたものは14社ということ
そのなかの有名どころに
尾張大国霊神社(稲沢、国府宮の名で親しまれている)、
津島神社、真清田神社(一宮)、田縣神社(小牧市)、
大縣神社(犬山市)などがある
下写真は津島神社の境内をみる
右端は楼門(重文、桃山期) そのすぐ左の建物は社務所
左端は拝殿その奥に祭文殿
祭文殿の右に配置された廻廊がみえる
それらの屋根越しに本殿(重文、桃山期)の屋根の棟部分がみえる
本殿は一般的な流造で祭文殿と廻廊の奥にあり
それらでガードされた形となっており
それが尾張造の特徴とされる
蕃塀、拝殿、祭文殿、廻廊、釣殿等は
県指定文化財に指定されている
下写真
拝殿とその後ろに祭文殿と回廊をみる
拝殿から祭文殿をみる
祭文殿では神職の方が本殿に向かい祈願などする姿がみえ
拝殿の中にはその対象の客が二人座る
拝殿の外は自由に祈願をするスペース
下は冨部神社
ここでは蕃塀と拝殿は省略されている
それらがなく直接祭文殿や廻廊がみえ
しかも大木林に囲まれる姿は神々しくも感じる
左右に低い廻廊の屋根を従え
中央の祭文殿の姿はシンメトリー配置であるがゆえに
シンボリックで神域として格別の表現といえる
本殿は重文、祭文殿と廻廊は名古屋市文化財 