ノリタケの前身日本陶器合名会社は

1904(明治37)年に創立された

それに先立ち1876(明治9)年に

森村市左衛門が銀座に貿易商社森村組を創業する

同じ年に大倉孫兵衛が参加し

陶磁器製造に影響を与える

当寺西欧では万国博覧会が開かれ

森村市左衛門は1889(明治22)年にパリ万博を

大倉孫兵衛は1893(明治26)年にシカゴ万博を視察した

そんな刺激を受けテーブルウエアをつくるようになる

森村組の陶磁器部門を名古屋に集中し

1904(明治37)年日本陶器合名会社を創立

1914(大正3)年には日本初のディナーセットを

完成させ輸出を始めた

そして1917(大正6)年には衛生陶器を製作販売するため

九州小倉市に東洋陶器(現TOTO)が独立した

 

下の写真は古い工場群が残された一画

この棟はディナーセットがつくりはじめられた3年後の

1917年に描かれた工場全体の鳥観図にも載る建物群

 

 

レンガ積み外壁の工場群は

樹々と共鳴しあい美しい景観をつくっている

(下写真)右手は往時からある工場棟

正面奥と左のレストランは新築された建物に入る

新旧の建築が木々を媒体として混然一体となり

奥深い落ち着いた雰囲気を醸し出している

 

旧工場棟の外壁

ここにも幾度となく改築された痕跡をとどめる

その姿から歴史を感じることができる

 

同じく旧工場棟の外壁に張り付けられた鋳物製の金物

ギヤが見られるので製作機械の一部であろうか

それとなく残しており歴史を感じるオブジェとなっている

 

ノリタケ陶器のシンボルの煙突が6本

いまは基部だけ残されている

下は6本煙突モニュメントの現地での説明

1979(昭和51)年に撤去されるまで町のシンボルであった

 

1937(昭和12)年に建設された事務本館

この時代にはコンクリート造建築が多くつくられるようになり

また近代建築様式も西欧から入る時期で

シンプルなデザインとなっている

建築家鈴木禎次の最晩年の作品である