2007年6月に竣工した「田園のコートハウス」

それから18年あまりの時間が経過した

先日 今後の改修工事の計画を立てるため

訪問させていただいた

 

階段側面の小幅板型枠のコンクリート打ち放し仕上げは

18年の風雪を物語っている

手摺や門扉はステンレスで全く変化はない

一段上の敷地周辺の木横格子はイペ材で

表面の油分こそ飛ばしているが強度はまだ十分である

竣工当初の姿

下は住居に入るアプローチ

庇下にある木製の壁や雨戸の戸袋は米ヒバを使用して

現在は表面の色といい艶感といい深みと落ち着きを増している

屋根上部の左官材には表面に酸化チタンが吹付され

太陽の光と雨という自然の働きで

埃もたまらずほぼ竣工当時の色合い、美しさを保っている

 

下は玄関ポーチ周辺を見る

外壁の米ヒバは竣工時から一度も塗装してないとのことであった

もともとクリア塗装で

針葉樹材特有の繊細な明るさを持つ色であったが

(一枚下の写真参照)

風雨や寒暖を経て不思議と均一に

柿渋のような落ち着いた色に変化している

 

下は竣工当時の姿

 

 

下はコート

 

リビング・ダイニング・キッチン

壁と天井は珪藻土塗り仕上

その部分は18年前とほとんど変わりない

木部は米松張り

この部分は松材ゆえ赤みが大きく増している

一番奥のキッチンは天井は高く

南北にハイサイド窓をがあるため

ふわーッと明るく浮かび上がる

 

下は竣工当時の姿