国道153号線を北上し山間部に入ると巴川(矢作川の支流)と合流する

その後最初の信号を右折して巴川を渡ると足助の町に入る

そこで最初に出迎えてくれるのが足助八幡宮と足助神社とその森である

足助八幡宮は歴史は古く 創建は白鳳の時代とのこと

現在の本殿は1466(文正元)年に再建されたもので

重要文化財に指定されている

その歴史を物語るように境内には

大きな杉とイチョウがあり

ともに豊田市の天然記念物に指定されている

この杉は樹齢500年以上ということだ

下の写真で

左にある大木がそのイチョウで そのおくに足助八幡宮の社殿がある

さらに奥に見える鳥居は足助神社のもの

 

下写真は上の写真とは反対方向からみる

右の鳥居は足助神社 その左に足助八幡宮を見ることができる

併存する二つの神社が足助の町の入り口に鎮座し

町を守るかのような配置で

古い時代から足助コミュニティの中心の場であったのであろう

 

下は重要文化財に指定されている足助八幡宮の本殿

三間社流造で大きくて立派な本殿である

 

斗の上にのる実肘木の先端には木鼻が

また虹梁の上に立つたいへい束の先端も木鼻を出し花模様があり

再建当時の潮流のデザインによるものである

 

さらに先に進み

蛇行する巴川を再び渡ると伝統的建築物群保存地区に入る

足助は愛知県で最初に伝統的建築物群保存地区に指定された町

下は旅館玉田屋で現在も旅館を営んでいる

江戸末期に建築 その後改修を繰り返している

 

下は巴川から別れその支流となる足助川

ここを渡るといよいよ足助の町のメインストリートとなる

 

足助川を渡るとすぐに現れるマンリン書店

その右にある小路がマンリン小路

 

 

マンリン小路を見る

歴史ある民家の壁が連なり見ごたえのある風景

 

 蔵の中ギャラリー入口

そのチラシには蔵の佇まいを生かしながら

アクティブな感覚を吹き込んだとある

マンリン小路にあるマンホールのデザイン

紅葉と待月橋、町家のなまこ壁、そしてもう一つは五平餅か?

などがデザインされている

 

そのすぐ先に向かって右に旧鈴木家住宅

左にお菓子処両口屋がある

 

両口屋の創建は文化文政期(1804~2年)とされる

 

旧鈴木家 紙屋

1775(安永4)年の大火で町の大部分は消失したが

最近の調査により

旧鈴木家住宅にはその大火で火災を免れた部分場見つかり

資料には創建年代は1757(宝暦7)年とされている

 

旧田口家住宅(手前、江戸末期以前創建)と妻入りの住宅

 

旧田口家住宅から続く町並み

 

三嶋館(太田家住宅) 創建は天保ごろ(1830~43年)

当初は呉服屋を 明治初期からは旅館を営んでいた

 

加東家(かとうや) 1804(文化元)年創建

1836(天保7)年当時は酒屋を経営しており

物価高に抗議した加茂一揆の標的となり

その時の、床柱が鉈で切り付けられた跡が残るとのこと

 

下は足助中馬館(愛知県指定文化財)とその街並み

1912(大正元)年稲橋銀行足助支店として建造された

 

中は銀行当時のままで客溜りは吹き抜け構造で大きな空間をつくっている

現在は足助資料を展示し一般公開している

建築年代などの歴史の記述は

豊田市文化財課足助分室発行の

「足助 町並み散策ナビ」によった