カフェ愛知県日本建築ランドスケープアトリエひとりごと
魅惑的な景色をつくっている
人工物がなく落ち着く空間である
寺を参拝した時に最初に現れる光景
新旧両塔がおもしろい対比をつくっている
江戸時代らしい塔である
八事興正寺内にある五重塔を借景したカフェ
先日興正寺内に居心地のよいカフェを見つけた
このカフェは3年ほど前にでき
「ライブラリーサロン華宮(けぐう)」という
しかし寺側も特に宣伝をすることなく
知る人ぞ知るという状態で
客も決して多くない
前にある国道153号からも
距離があるため車騒音もなく
広い寺院の境内の中ということもあり
空地も緑も多い
このカフェの南と北には広い庭をもつ
そして南庭では五重塔が借景されている
その見る角度と見え方が大変よく
塔が美しく見える
この塔は江戸時代末期の建築で
屋根の大きさが上層に向かうに従い
小さくなる比率を逓減率というが
その逓減率が小さく
初重と五重の屋根の大きさが
あまりかわらない
いわゆる寸胴型(ずんどうがた)で
プロポーションはいいとはいいがたい
下写真はカフェ南庭から見た景色
借景された塔は上の二重だけが見え
下部は手前の建築や樹木で程よくかくれている
そのため全体のプロポーションはわからない
いろいろ複合的な要素が重なり合い
魅惑的な景色をつくっている
下は北庭
広いゆったりとした空間が
その向こうの樹林で囲まれている
人工物がなく落ち着く空間である 
下の写真は正面から見る
寺を参拝した時に最初に現れる光景