朝の陽光で目覚め、エネルギッシュな新しい一日が始まります。
昼は穏やかな南の光、爽やかな風を取り込み、
そして庭の緑とともに自然と一体感を感じながら、人生の充足感を味わいます。
夜は外界から守られた暗闇で明日の英気を養い、季節の移ろいには生きている喜びを実感します。
そんな自然の豊かさを享受でき、開放的で広がりがある住まい。
わがままを許してくれる寛容な住まい。本物(自然)の素材から豊かさを感じます。

そのようなコンセプトをもとに敷地条件やクライアントのご要望から導き出した住まいと庭のありかたを作品事例を概略図と写真でご紹介いたします。

吉良町のコートハウス

リビングは性質の異なる二つの庭に囲まれて各室間へ視線がぬけどこにいても全体の気配が感じられる。

二つの庭に囲まれたリビングは開放感があり、気持ちの良い風が抜ける。

中央の庭にシェードを取付け夏の暑い日差しも和らげる。シェードの生地は雰囲気のあるアメリカ製を選んだ。

津のコートハウス

二人の住まいであることからお互いの気配がどこにいても感じられるよう、LDKの南北に庭を取り、北庭の北側には寝室や書斎を配置した。

南庭にはオーニングを取付け夏期のタイル床の保熱防止のため。

リビングからの眺め植栽が視線を和らげ、モミジなどの季節を感じる樹種を選定した。

北庭を見る。庭を挟み半階ずれて1階には書斎、2階には寝室があり程良い距離を保ちながらお互いの気配を感じられる。

自由が丘のコートハウス

南西角地にあり道路からの視線を防ぐ配置とし、プライベートな快適な庭をつくり、LDKとは大きなフルオープンの開口でつなぎ室内外一体でバーベキューを楽しめる

LDKにある気密性の高い木製建具はフルオープンとし庭と一体的に使う事が出来る。

西道路側(写真正面)を建物で、南側(写真左)は植栽で程よく囲われた庭で周りの視線を気にすることなく団らんが出来る。庭には外部用のスピーカを設置し、BBQも。

中央台のコートハウス

夫婦のための終の棲家。V字型平面で切りとられたてできた庭は室内空間と一体化し住まいへのアクセスにもなっている。

アプローチは階段とスロープを併設し車いす時でもアクセス可能としている。

リビングから庭を見る。V字型平面によりリビング・ダイニング・寝室などの各室がすべて庭とつながっている。

トンネルハウス

南北に長い「うなぎの寝床」の敷地のため、新たな配置方法を模索した。

LDKとタタミの間(ま)を南北に一列に配置しその周辺に玄関・階段や水廻り・収納を分散配置し、その間の空きスペースから採光をとっている。この採光スペースは隣家の配置を考え採光効率の高い位置に定めた。結果隣地境界からも効率的に明るさを得た。

リビングからダイニング・キッチン方向を見る。直線状に並んだLDK空間の外側にスタディースペースやTV台を付加し家族の居場所として、それ以外の窓部分からは有効に採光がとれている。

リビングとダイニングの間には吹抜けをもうけ南の光を取り入れている。

大形山のコートハウス

現在の家族スペースと将来の入居予定の親スペースとを庭で分離し、エントランス正面はこの庭に向けている。

親リビングの庭から南を見る。庭を挟んで見えるのは、若世代のリビング・ダイニングスペース。庭があることと、南の屋根を下げることで光や風を取り入れ、程よい距離感を生み出している。

南の庭は活動できるテラス部分と植栽部分をつくり、住宅地ながら豊かな庭となった。

田園のコートハウス

敷地周辺が水田に囲まれその風景との調和を考え南庭には豊な緑を配し、建物の中央に中庭をつくり玄関やLDK・客間などが囲む平面プラン。二つの性格の違う庭を持ち自然をより身近に感じられる。

南の庭からリビング・寝室をみる。自然をより身近に感じられるように木々を配置している。

ダイニングから中庭を見たところ、また中庭からダイニングを見たところ。中庭はどの部屋からも目が行き届き、木デッキ敷きのため孫たちが安心して遊べる

名古屋のコートハウス

南に間口の広い敷地を生かし、すべての部屋を南へ向けた。エントランスからは石畳と植栽が見え、ダイニングからは深い庇とバーベキュー台などと、それぞれの部屋の性質に合わせた外部空間を設えた。

ダイニング前の深い庇下のテラスは外部のダイニングとして使われる。屋内ダイニングとは一味違うもう一つの団らんのスペースである。テーブルとイスが置かれ、備え付けのBBQ台も設置した。

玄関を入ると明るい陽光とシンボルツリーが迎えてくれる。